戸田建設がBIMとMR技術を用いて鉄骨建方時の
生産性を向上へ
2022.01.17
戸田建設は、建設工事の生産性向上を目的として、BIMとMR技術を用いて鉄骨建方における
精度確認の実用性の検証を、佐賀県に建設中のSAGAサンライズパークアリーナ新築工事で
行った。同アリーナは延べ面積約34,000㎡の大規模な建物だ。同社は施工にあたり、BIMに
よる気流解析、3Dプリンターを使用した鉄骨工区分担範囲の見える化など、3Dデータを多角
的に活用し、さまざまな施工上の課題解決を実施した。施工現場でのMRの検証では、内装・外
装ともに多面体形状をいかに理解し、建物に反映していくかが大きな課題だったという。そこ
で、アプリ開発者であるDataMesh社の技術協力を得て、フロントローディング時に作成した
3Dモデルを基に施工図の壁・扉位置を反映させたモデルをMR化。鉄骨建方時にBIMモデルを
施工現場にてMR投影することで鉄骨外観・内観の出来形の検証や、どのような仕上げ部材形状
が配置されるのかを関係者間で共有できたという。