スターツらがBIMが建物のレーティングにつながる
可能性を検証
2022.01.27
スターツ総合研究所、スターツアセットマネジメントは、一般財団法人日本不動産研究所と共
同実験を実施し、不動産鑑定評価の領域でBIMに一定程度の有用性が確認できたと発表した。
スターツグループは、BIMによる建物の資産価値の判定手法の開発は投資・金融などの領域で今
後BIMサービスを提供するために必須と考えており、BIMが建物のレーティングにつながる可能
性を検証したもの。今回の共同実験は昨年2月から7月に実施し、成果物として不動産鑑定評価
書と各種評価レポートを作成した。用いたBIMデータは共同住宅2棟のFM用モデルで、不動産鑑
定用に必要な属性情報を精査し、BIM要求仕様書に反映して日本不動産研究所に提供し不動産
鑑定評価などを依頼。その結果、BIMデータの空間情報(区画・部屋)を基準とした各空間の収益性・
経済的価値の算出、建物の個別性の鑑定評価への反映などを主に確認できた。今回の成果や課題
を踏まえ、BIMデータを建物の投資価値に反映させるスキーム構築を引き続き検討する方針だ。