大成建設らがタブレットから現場情報を自動で
帳票化し一元管理
2022.02.09
大成建設は、建設現場での作業内容や指示に関するデジタルデータを自動で帳票化し、組織の
共有情報とする情報一元管理システム「T-Communication」を沖電気工業と共同開発した。
同システムは、建設現場などでタブレットなどを用いて関係者間で取り交わされた会話・写真
を含むデジタルデータを基に、作業毎に個別情報シートや時系列毎の一覧表などの帳票を自動
作成するもの。関係者の誰もが一覧表を介してリアルタイムに作業の進捗状況を確認できると
ともに、作業終了後の帳簿作成など煩雑な業務をすべて自動で実施可能となる。また、ワン
プッシュ操作などシンプルな操作性となっており、デジタル機器に慣れない人でも使いやすい
仕様だ。メンテナンス業務など遠隔でやり取りする多様な職種で使用できる。すでに両社は、
本年4月竣工予定の沖電気工業の工場(埼玉県)のほか、10件の建設現場で検証し効果を確認し
ている。今後、大成建設の建設現場約50ヵ所で追加実証を行い社内で積極的に展開する方針だ。