大林組がデジタル空間に現場状況をリアルタイムで
反映させ施工管理
2022.03.07
大林組は、デジタル空間上に現場の状況をリアルタイムに反映させる「4D施工管理支援シス
テム」を開発した。同システムは、BIMの3Dモデルを基にした建築物の施工状況のデータに、
ドローンで取得した点群データを重ね合わせて現場の起伏などを再現。そのデジタル空間を
プラットフォームとし、IoT化した重機の位置や稼働状況、監視カメラの映像、作業員の出面
情報などを連携させて、リアルタイムに現場の状況を反映し一元的に管理するもの。遠隔で
現場の稼働状況や情報を確認できるため、施工管理の効率化が図れる。同社は、同システム
の実証実験を「エスコンフィールドHOKKAIDO」新築工事(北海道・北広島)で実施中だ。実証
実験では、クレーンの稼働状況を遠隔でリアルタイムに取得し、吊荷重や位置をBIM上の設計
重量や位置と突き合わせて出来高を算出するなど、管理業務の支援に活用している。そのほ
か、施工計画のシミュレーションなどにも活用可能だという。