安藤ハザマらがAI活用で熟練者と同等に
構造計算できる環境を構築
2022.03.10
安藤ハザマは、有限時間内に誰もが最適な構造計算が可能な環境を構築するためにAIを活用し
た構造設計支援システム「部材グルーピングシステム」をリバネスなど3社と開発した。
安藤ハザマは、構造設計者の経験によらず短期間で精度の良い構造計算結果が得られる
RPA(Robotic Process Automation)による自動計算システムを構築し使用している。しかし、
対象建物の部材の種類が多い場合、RPAでの計算時間が膨大となり、施工性も考慮されないな
どが課題だった。同システムは、AIが構造計算モデルの部材を自動的にグルーピングするもの。
これによりRPAによる適切な構造計算を誘導し、繰り返し計算が最適化されるため、計算結果
を得るまでの時間の短縮(従来の半分程度)や、グループの数や精度は短期間に熟練した構造設
計者と同等以上の提案などの作成が可能だという。また、成果品の完成度の平準化も実現する。
作業的な部分の自動化で、構造設計者はより創造的な業務に集中できるとしている。