コンクリートの製造から現場打設までのCO2排出量を
鹿島が見える化
2022.03.31
鹿島は、コンクリートの製造・運搬におけるCO2排出量をブロックチェーン技術によって見え
る化するプラットフォームを開発し、社会実装に向けた実証を開始した。同プラットフォーム
は、コンクリートを構成する各材料の製造から現場打設に至るまでの各サプライヤーの取引情
報(配合や運搬数量など)を取り込むことで、コンクリート製造・運搬に関与するサプライチェー
ンのCO2排出量を算定できるもの。CO2排出量の算定に、真正性・透明性・改ざん防止性を有す
るブロックチェーン技術を活用し情報管理することで、情報のトレーサビリティを確保する。
さらに、参加企業間で同一情報が共有されるため、複数企業によるCO2排出量の重複計上も防
止できる。これにより、コンクリートを現場で受け入れるまでに各所で排出されたCO2排出量
を見える化し、サプライチェーン全体の排出量を顧客に提示することが可能となる。同社は同
技術を活用し、建設サプライチェーン全体のCO2排出量の正確な把握・算定を目指す考えだ。