ゼネコン21社が鉄筋の立体配置を認識するシステムの実証を開始へ
2022.04.05
奥村組、戸田建設などのゼネコン21社は、プライム ライフ テクノロジーズ(以下、PLT)と共
同研究開発契約を結び、鉄筋の立体配置を認識する「配筋検査システム」の開発を進めており、
検査業務時間の60%削減を目指し、本年度に建設現場で実証実験を実施する。
同システムは、ゼネコン21社が開発中の“AIを活用した鉄筋認識に関する技術”と、PLTが開発
中の“配筋検査用システム、カメラデバイスおよびアプリケーション技術”を融合。専用カメラ
で撮影し、検査部位の鉄筋の本数、鉄筋径、間隔、配置を立体的に捉えて認識する点が特長だ。
実証実験においては、構造設計図から配筋検査のためのデータを登録・作成できることをはじ
め、撮影した画像を基にした配筋検査の計測、登録した設計データと計測結果の自動照合、検
査結果のクラウド上での共有、検査記録の検査帳票出力などを行える仕様を目指すとしている。
ゼネコン21社とPLTは、2023年度から同システムを本格的に運用していく考えだ。