建築確認を得たBIMやAR技術などで清水建設が
中間検査をリモート化
2022.04.28
清水建設は、建築確認で利用したBIMデータやAR技術、リアルタイム映像伝送技術を活用した
リモート中間検査システムを積木製作の協力を得て開発し、(一財)日本建築センター(以下、
BCJ)と有効性を検証した。同システムはタブレットの画面上に現場のリアルタイム映像、建築
確認で利用したBIMデータ、2次元の写真群データから生成した3Dモデル、BIMパーツに紐づけ
た写真や帳票などの各種書類データなどを表示。これらの情報を検査員が目視で確認・検査する
とともに、タブレットの画面情報をリアルタイムに遠隔地と共有できるのが特長だ。構造部材
の形状情報および性能情報の整合確認、施工状況の確認、書類検査を支援する。同社はBCJの
協力を得て、埼玉県の総合病院で、従来の中間検査後に任意の中間検査として同システムによ
る検査を併せて実施した。建築基準法が定める現場での目視検査と工事監理状況などの書類検
査の効率化と確実化のほか、将来、現場に来る設計者や検査員の人数削減が期待できるという。