大成建設が現場の撮影動画を基にAIで自動認識させ
施工管理を省力化
2022.05.24
大成建設は、現場内を360度カメラで撮影した動画を基に工事の進捗状況や工事用資機材の保
管場所をAIで自動認識させ、図面上に表示するシステムを開発した。同システムは、現場内に
図面位置情報を登録した2次元コードを1フロアあたり数ヵ所に設置し、スマホ専用アプリで読
み取ったのち、現場内を360度カメラで動画撮影しながら巡回。その後、撮影した動画から壁・
天井工事などの内装工事および資機材をAIで自動認識させ、専用アプリによる位置測位の結果
を組み合わせることで、各工事の施工状況と資機材位置を同時に図面上に反映できる。これに
より、現場内に点在する資機材を迅速かつ正確に管理することが可能となり、施工管理業務の
省力化・効率化に繋げられる。さらに、撮影した動画は撮影場所と紐づけて同システムに記録
されるのも特長で、任意の位置の施工状況をリモートで360度確認することができるため、工
事関係者とのスムーズな合意形成や情報共有、現場確認作業の負担の軽減に繋げられるという。