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清水建設が建設3Dプリント材料を改良し
構造部材への適用が可能に

2022.05.31

清水建設は、建設3Dプリンティング用に独自開発した繊維補強セメント複合材料「ラクツム」
を粗骨材を混練したコンクリート材に改良し東京コンクリートと共同で大臣認定を取得した
ラクツムはモルタルに合成繊維、混和材を付加した繊維補強セメント複合材料。モルタル材で
あるラクツムの積層体は、これまで建築法規の制約で非構造部材にしか適用できないなどの課
題があった今回3Dプリンティングに最適化した材料特性を保ちつつ高強度コンクリート
と同等の性能を発現する調合の確立などを行った。大臣認定を取得した“構造用ラクツム”によ
り、従来は建物の柱・梁の型枠や非構造部材の製作に活用されていた3Dプリンティングを構造
部材そのものの製作に適用でき建築分野での3Dプリンテング施工の適用範囲を大きく広げ
られる。今後この構造用ラクツムで構造部材をプリントするための施工法の確立や、施工現場
で実大構造物を直接プリントするオンサイト3Dプリンテングの技術開発を進めていく考えだ

 “構造用ラクツム”のプリンティング状況 Ⓒ清水建設

 “構造用ラクツム”のプリンティング状況 Ⓒ清水建設