竹中工務店らがBIMとiPadを用いた
設備施工管理手法を新たに開発
2022.06.20
竹中工務店は、YSLソリューションと共同で、BIMとiPadを用いて設備工事の各種検査・試験の
記録作成を行い、デジタルで一元管理をする設備施工管理手法を新たに開発した。
同手法は、建設ドキュメント共有アプリのCheXを使用し、iPad上でBIMモデルを確認しながら、
スリーブ検査、区画貫通記録、配管圧力試験、配管排水試験、その他汎用記録の検査・試験を実
施し、その記録を自動作成する。さらに、これらの複数の異なる検査・試験の記録をBIMモデル
と紐づけてデジタルデータとして一元的に管理が可能だ。これにより、従来は紙で管理してい
た検査記録(試験データ・立会写真・試験範囲図)をBIM中心に一元管理することで、検査記録作
成を効率化できるとともに、検査進捗の可視化による検査忘れの未然防止効果などが得られる。
竹中工務店は、同社の作業所において同手法を業務量全体で検証したところ、スリーブ検査で
は約25%、配管圧力試験と配管排水試験では約20%の業務量削減効果を確認できたという。