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前田建設工業がBIMによる仮想空間上での
自動配筋・配筋検査を実現

2022.08.24

前田建設工業は建築分野の鉄筋工事を対象とした生産現場において仮想空間上で自動配筋・
自動配筋検査を実現できる鉄筋/配筋BIMシステム「アトアレ」を構築した。
同システムでは、仮想空間上における鉄筋を鉄筋BIMと配筋BIMにわけてデータの役割を検討。
鉄筋部材を構造計算データと仕様書から自動配置させ、鉄筋BIMデータを作成する。自動配置
された鉄筋部材は、自動配筋検査機能により、常に設計図書と参照することで、間違ったデー
タを次工程に流さない仕組みとなっている。また、専門工事会社の加工図データを鉄筋BIM
データと入れ替え、生産現場における配筋状態を再現する配筋BIMデータを作成する。同社は、
アトアレを試行的に現場で適用し鉄筋納まりの検討に必要なデータ作成作業を約90%短縮す
るなどの効果が確認できたという。今後は、配筋BIMのデータを配筋検査のプロセスで使用さ
れるシステムと連携させることで検査業務の効率化も視野に入れていくとしている。

 鉄筋/配筋BIMシステム「アトアレ」のワークフローと主な効果 Ⓒ前田建設工業

 鉄筋/配筋BIMシステム「アトアレ」のワークフローと主な効果 Ⓒ前田建設工業


 鉄筋BIMと配筋BIMの関係図 Ⓒ前田建設工業

 鉄筋BIMと配筋BIMの関係図 Ⓒ前田建設工業


      自動配筋検査の状況の確認画面 Ⓒ前田建設工業

      自動配筋検査の状況の確認画面 Ⓒ前田建設工業