日建設計が設計初期から温室効果ガス排出量を
比較するツールを開発
2022.11.09
日建設計は、建設起因温室効果ガス排出量の概算シミュレーションが可能な「概炭ツール」を
開発し、建築・設計業務での本格運用を開始した。同ツールは基本計画や基本設計などの段階
におけるコストも含めたシミュレーションを目的に開発された。「概炭」とは炭素排出量を概
算することを意味している。設計の初期段階から設計完了のどの段階においても温室効果ガス(GHG)排出量を工事費と同時に容易にシミュレーションできる。詳細が決まっていない場合も
明細を仮想設計により想定が可能で、詳細情報や追加情報の追加により、段階的に精度を高め
られる。また、建築・設備ともに「数量×単価(原単位)」の明細内訳の形式で出力できるのも特
長。詳細項目の分析もでき、コストやGHG排出量への影響が大きい部位を把握可能だ。同社は、
同ツールの本格運用により、従来の工事費に加え、環境負荷の観点でも設計計画をクライアン
トと共有・合意しながらプロジェクトを進行できるという。