竹中工務店らが空間演出の提案も視野に
3Dプリント樹脂ベンチを製作
2023.02.13
三菱ケミカルグループ、竹中工務店、エス.ラボ、慶應義塾大学 田中浩也研究室は、バイオプラ
スチックを用いた3Dプリント樹脂ベンチを共同製作し、三菱ケミカルグループの横浜にある研
究開発拠点の敷地内に設置した。竹中工務店は同ベンチを建築空間に馴染むデザインとするた
め、多面体同士の角度やベンチの座面の水勾配などを踏まえたパラメトリックスタディによっ
て、9種類の異なる形状の3Dモデルを作成。自然物と人工物の中間のような有機的な三角形で
構成された形状で、周辺環境に溶け込むデザインとなっている。また、それぞれのベンチの形
状に合わせた照明計画も行い、夜間は敷地内に点在するベンチがやわらかな光とともに屋外空
間を演出する。3Dプリントを実現するツールパス設計などは、慶應義塾大学 田中浩也研究室
が担当した。各社は3Dプリント樹脂ベンチの製品化に加え、デジタルファブリケーションに
よる建築と一体化した空間演出の提案も視野に入れ、今後も共創を進めていく考えだ。