2023.03.02

日建設計は、オフィスワーカー一人ひとりの仕事中のCO2排出量と削減量を可視化することに
よって環境意識を醸成し、環境行動を促すスマホアプリ「Asapp (アサップ)」を開発。3月1日
から同社東京オフィスで試験運用を開始した。同アプリはオフィスワーカーのスマホに仕事中の
一人ひとりのCO2排出量を表示し、環境行動を促す仕組み。例えば、在席人数の少ないフロアか
ら在席人数の多いフロアへの移動を通知により促し、無人になったフロアは空調・照明を自動で
停止する。これまでの省エネルギーの多くは空調や照明を最適に制御するもので、既存建物で改
修を行う場合には、大掛かりな工事が必要だ。建物側の工夫だけでなく、望ましい建物の使い方
を人に提示し、行動変容を促すことで、大幅な省エネルギーの実現が可能なため、同アプリを開
発した。同社は、行動変容が省エネルギーに有効な手法であることを確認し、この開発を通して
脱炭素社会を実現するための人と建物の新たな関わり方の提案を今後も行っていく予定だ。

アプリ画面のイメージ　Ⓒ日建設計

環境行動を促す仕組み　Ⓒ日建設計

位置情報にもとづく環境行動通知、空調・照明停止の仕組み　Ⓒ日建設計

日建設計東京オフィスのエネルギー使用量削減のロードマップ　Ⓒ日建設計

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