3D都市モデルの標準仕様とBIMの
データ連携仕様を日建設計が策定
2023.03.30
日建設計は、国土交通省が主導する「Project PLATEAU」に参画しているが、デジタル庁によ
る「デジタルツイン構築に向けた3D都市モデルとBIM連携に関する調査研究」業務において、
世界で初めて屋内空間の詳細な構造に関する情報を含む3D都市モデルの標準仕様(CityGML2.0
LOD4〈建築物〉)およびBIMのデータ連携仕様(IFC)を策定した。同業務では日建設計総合
研究所、アジア航測、buildingSMART Japan と協働し成果をまとめた。この仕様により、屋
外空間と屋内空間をシームレスに可視化し、部屋から避難所までの避難ルートの検討や、周辺
建物の影響を考慮した眺望のシミュレーションなど、屋内外をまたいだ新たなユースケース開
発にも対応できるようになり、これまで課題が多かった3D都市モデルへのBIMデータ統合を実
現するという。また、既存のBIMデータをPLATEAUの標準仕様に変換できるツールも併せて
開発した。 今後同社は、多様な価値創造に向けたユースケース開発を推進する考えだ。