大林組が3Dモデル活用で設計初期からZEB Ready
達成評価を可能に
2023.07.31
大林組は簡易的な3次元モデルを活用して外皮負荷を試算することにより、設計初期段階で高
精度かつ短時間にZEB Ready (1次エネルギー年間消費量を50%以上削減)達成評価を可能にす
るシステムを開発した。過去にZEB Ready認証を取得したオフィスのデータを活用し、外皮負
荷を判断指標としてZEB Ready達成評価を行うことで、設計初期段階で高精度に省エネルギー
性能を評価することができるもの。あらかじめ計算ロジックを定式化し、簡易に必要情報を入
力できるユーザーインターフェースとなっているため、意匠設計者自身が数十秒で外皮負荷を
試算することが可能だ。同システムは矩形平面に限らず、さまざまな形状の建物に使用するこ
とができ、3次元モデル上の庇やルーバー材、外壁の凹凸などによる各部位の日除け効果も計
算結果に反映できるという。同社は今後、同システムの対象をオフィスビル以外の建物用途に
も拡張するとともに、ZEB Ready以外の認証基準にも対応範囲を広げていく考えだ。