清水建設がAIで設計初期段階のプラン変更を伴う
構造検討業務を支援
2023.10.19
清水建設は、ヘッドウォータースなどの協力のもと、デジタルデザイン戦略の一環として、設
計初期段階における鉄骨造の構造検討業務を支援するAI「SYMPREST」を開発し、さらにクラ
ウド上にWebアプリケーション化し社内運用を開始した。同AIは、常態化している構造検討業
務を伴う頻繁なプラン変更などの検討業務の高度化と効率化を図り、設計者の働き方改革を進
めるもの。高さが60m以下の比較的整形な鉄骨造のオフィスビルに適用が可能で、同AIでモニ
ター上に構成される3Dモデルは、実施設計に用いる構造解析プログラムの入力データに変換で
きるため、解析の準備に要する時間や労力が削減できるという。また、学習データ用の構造架
構を自動生成するアルゴリズムを開発し、15階以下などの条件の下、さまざまなオフィスビル
の規模・形状に応じた構造架構データを現時点で約1,500棟分生成済みだ。同社は今後、超高
層オフィスやほかの用途・構造形式の架構生成も行い、AIの機能拡充を図るとしている。