清水建設がメタバース空間で遠隔地から施工中建物の諸検査を実現
2024.02.08
清水建設は、日本建築センターの指導と積木製作の協力を得て、メタバース空間に施工中の建
物を再現し遠隔地からの建物の諸検査を実現する、メタバース検査システムを開発した。
同システムは、VRゴーグルを着用して、当該建物をスキャンした3次元点群データと設計BIM
データを結合したメタバース空間に入り、コントローラーの操作で建物内などの任意の場所へ
瞬時に移動し、任意の視点から図面との整合を確認する諸検査などを実施できるもの。別の場
所から同空間に入っている関係者との音声会話や、写真・各種検査報告書といった書類データ
の確認も可能で、さらに「xRチェッカー」によりBIMデータと点群データとの整合を即座に自
動計測し、確認することができる。すでに実際の建物を対象に検証を実施していて、改善点も
認められるものの、日本建築センターからは「実用に供し得る」という評価を得ているという。
同社は将来的に同システムを一般公開し、日本の建築生産の効率化に寄与していく考えだ。