前田建設工業らが360度カメラとBIMで
業務効率化を図る技術を開発
2024.02.22
前田建設工業は、アクセンチュア、ピクシーダストテクノロジーズと共同で、360度撮影可能
なデジタルカメラを使い、建設中の現場を動画撮影した後、その動画とBIMを重ね合わせた
データ上で対象物を測距した静止画を切り出す技術を開発した。
同技術は現在、配筋検査を対象に現場試験までを完了し、通常の撮影時間と比べて80%の削減
効果を確認したという。従来の工事記録における工事写真は、現場で撮影した静止画である必
要があり、現場で何枚も撮影した後に事務所で選定する必要があるなど、大きな業務負荷となっ
ている。今後360度動画から静止画を切り出すことが、「撮影方法」として是認されれば、同技
術は動画撮影をすればあとはデータ上で計測・検査ができるため、現場における撮影の手間は
大きく削減可能だという。同社は、本年4月を目標に、社内において全国展開を図る予定として
おり、ソフトウェアの外販も検討している。