AI設計部長の機能を拡張した新たな設計ツール
を大成建設が開発
2024.03.22
大成建設は、2022年開発のAIを活用した設計支援システム「AI設計部長」の機能を拡張し、
新たな設計ツールを開発した。同ツールにより、建物の設計パターンの中から、顧客の希望条
件に合致し、敷地のポテンシャルなどを最大限に生かした最適な設計案を迅速かつ容易に抽出
できるという。敷地条件から建築基準を踏まえた建物の建築可能範囲を自動算出し、仕様が異
なるさまざまなパターンの概略設計案を自動で取得する。設計者は建築計画上の条件を考慮し
た値や範囲を指定し、顧客の要望に沿った設計案の比較検討から条件を満たす設計案に絞り込
むことができる。候補案の中から最適な設計案を選択でき、これをベースに顧客の要望に合わ
せて改良することが可能だ。抽出した設計案はBIMデータでの出力にも対応しており、詳細設計
に効率よく展開できるという。今後同社は「AI設計部長」に加え、各種デバイスやアプリなど
ICTを用いたツールとの連携により、建物設計のさらなる高度化・効率化に取り組む考えだ。