CADデータからBIMモデルを生成するシステムを
熊谷組らが開発
2024.04.24
熊谷組は燈と共同で、CADデータからBIMモデルを生成するシステム「CABTrans」を開発し
た。同システムは、これまで同社が設計図を参照しながら人力で行っていた年間数十件の施工
用の新規BIMモデル作成を自動化するもの。同システムは、CADデータから情報を取得し構造
化されたCSVデータを出力するモジュール「D-CSV」と、CSVからRhino-Grasshopperを経
由してArchicad上にBIMモデルを生成する2つのモジュールで構成されている。ブラウザ上で
動作するD-CSVにて、図面から範囲・レイヤーなどを指定することでAIによって構造情報を取
得し、CSVで出力。このCSVをGrasshopperで構築したアルゴリズムで処理し、鉄骨とRC構造
フレーム部分をArchicad上に生成する仕組みだ。同システムにより、従来のモデル全体の作業
時間における20~30%程度の削減が期待でき、リードタイムの短縮で早期BIM対応が可能に
なるという。今後はAutodesk Revitへの対応も検討していく考えだ。