BIM活用で建物完成後の高精度無線環境予測に
NTT西日本らが成功
2024.05.09
NTT西日本と竹中工務店は、NTTが開発した無線電波伝搬シミュレーション技術「Cradio」と
BIMデータを活用した、建物完成後の無線環境を正確かつ効率的に推定する共同トライアルを
実施し成功したことを発表した。同トライアルは、事前に作成されたBIMデータを建物や地理
的特徴の表現が可能なShapeファイルに変換。Cradioに入力して無線環境をシミュレーション
し、その結果をスマートビルのための分析基盤 “BSAP”に取り込みビューアで可視化するフ
ローで行われた。同トライアルの結果、建設プロジェクトの設計段階でBIMデータを用いて適
切に無線電波伝搬シミュレーションが可能なことを確認。また、設計段階における無線環境を
ヒートマップとして表示し電波強度も可視化した。これまでCradio導入時に膨大な時間を要し
た建物完成後の現地での建物3D形状の計測の省略も可能になり、簡易に室内の無線環境を正確
に推定することができ、時間短縮やコスト削減の効果も確認できたとしている。