長谷工がBIM活用による給水給湯配管の
自動設計システムを開発
2024.05.16
長谷工コーポレーションは、カワトT.P.C.とKICONIA WORKSの2社と連携し、BIMデータを
活用したマンションの「給水給湯配管の自動設計システム」を開発した。同システムは、BIM
データから必要な情報を抽出し、給水給湯の配管のルーティングやBIMモデルの作成を自動で
行うもの。連携した2社の技術に長谷工版BIMのデータを活用し、3次元配管のルールを加える
ことで開発が実現した。従来はマンション住戸の間取り図から人手で給水給湯の配管ルートを
設定しBIMモデルの構築を行っていたが、同システムにより、設計品質の向上や、これまでと
比べて約70%の生産性向上を図れるという。また、配管の見積作成や部材発注に使用する2次
元の図面作成を3次元モデルの自動設計に置き換えることで、建設現場での業務フローの改善
も期待できる。同社は将来的に全案件で同システムの導入を目指すほか、今後、排水管・排気
ダクトを加えた給水給湯・排水・排気ダクト一貫の配管自動設計システムの開発も行う考えだ。