鹿島が建物の脱炭素化をライフサイクル全体で
支援するシステム構築
2024.06.25
鹿島は、建物の脱炭素化をライフサイクル全体で総合的に支援するシステム「K-ZeX」を構築
した。K-ZeXは、建物の企画、基本計画から設計、施工、運用までの各段階のデータベースや
ナレッジ、アプリなどを統合し、建物ライフサイクル全体のCO2排出量削減を目指す脱炭素設
計をより体系的に推進できるもの。同システムでは、ZEB設計をアシストするZEBコンセプト
ツールを設計の早期段階から活用し、建物の形状や外壁などの基本仕様を検討するとともに、
達成可能なZEBランクを簡易に判定。その目標ZEBランク達成のため、ZEBデザインツールで
ZEBランクに大きな影響を与える建物の外装や空調・照明などの詳細仕様のパラメータスタ
ディを行える。建築モデルをBIMやPDFから作成でき、設計プロセスに応じた効率的なデータ
入力も可能で、施工や運用時のCO2排出量も可視化する。さらに、建物運用データを最適な形
で次の設計プロセスにフィードバックし、より高度な脱炭素設計を推進できるという。