都市BIMと生成AIを活用したデジタルツインバースを大成建設が開発
2024.07.02
大成建設は、デジタルツインを活用し、現実空間と仮想空間のさまざまな情報をリアルタイム
に相互連携できるデジタルツインバースシステム「T-TwinVerse」を開発した。同システムは、
同社の測量データと3D点群撮影を組み合わせた高精度3D点群デジタルツインモデル技術や、
3D点群モデルから半自動でBIMモデルを生成するAI技術などで構成される。同社は2022年よ
り島根県の石見銀山で技術実証実験を展開してきたが、今回新たに同システムを用いた実証実
験を開始。石見銀山地区をモデルに、都市のインフラ情報を統合管理する都市BIMを組み込み、
生成AIを用いてどこからでも自由に多様な情報を同システムで登録・参照できるように構築。
生成AIを用いた重要伝統的建造物群保存地区の修景支援や、3D点群撮影による手軽なデジタ
ルツインバースの構築などの検証も行う。同社は、同システムをリニューアル事業や都心部の
大規模再開発事業にも活用できるとしており、より魅力的な建物づくりに寄与していく考えだ。