大林組が中規模ビルのZEB達成の可能性を判断する
システムを開発
2024.07.04
大林組は、最適な省エネ手法の組み合わせとコストを導き出すソフト"エコナビ"を使用して、
中規模ビルのZEB達成の可能性を容易に判断できる「ZEB conductor」を開発した。同システ
ムの基盤部分となるエコナビは、建築の基本計画段階において約100種類の各種省エネ手法の
組合せを任意に選択し、建物全体のシミュレーションができるソフト。エコナビで算出された
情報から、ZEB認証取得に係る申請で省エネルギー性能を算出するために一般的に用いられる
"標準入力法"の計算に必要な入力シートを自動生成する。これはZEB申請と同じ仕組みのため、
ZEB達成の可能性を正確に評価することが可能とのことだ。同システムにより、これまで多大
な時間と労力を必要としていた、さまざまな省エネ手法の組み合わせについての検討が容易に
なるという。現在は、ZEB Ready認証が求められるケースが増えている延床面積8,000m²以
下の中規模ビルを対象にしているが、今後は対象を拡大する予定とのことだ。