三菱地所設計が木質3Dプリントを用いた
生産システムを構築
2024.07.25
三菱地所設計は、建築や家具のデザインから施工までに至る、木質3Dプリントを用いた生産シ
ステム「Regenerative Wood」を構築した。同システムは、3Dプリンターで建築部材を出力
する際に材料となる成形用の樹脂素材(フィラメント)に木の製材加工時に生じる木粉を用いる
もの。生産フローは、まず任意のデザインサーフェスを3Dプリント可能なサイズに分割し、継
手仕口付きパネルデータを自動生成する。また、さまざまな木材加工の工程で廃材として生じ
る木粉を原料に独自の木質3Dプリント材料を製造。その後、データ管理された継手仕口付きの
パネルデータを高精度に木質3Dプリントする流れだ。同社ではすでにプロトタイプの木質3D
プリント建築物とカウンターなどを製作している。
同社は、三菱地所グループ各社と育林/伐採から製材、企画、設計、運用までを繋ぐ一連の木
材利用ネットワークを構築していて、今後より一層の木材利用を推進していく考えだ。