2024.07.30

竹中工務店は、九州大学、エクセター大学、ウェザーニューズと共同で、建物計画用の将来気
象データ「Met.box」を開発した。Met.boxは、標準的な気温や湿度などのデータと熱波や豪
雨といった数十年に一度発生する極端現象のデータを含む将来の気象データで、その使用によ
り気候変動の緩和・適応・レジリエンスの3つの観点で、顧客の新築・既存改修などの建物計
画を評価し、付加価値の高い建物を提案できる。また、各データは気候変動とその対策に関す
る科学的な知見を提供しているIPCCが定義した気候変動シナリオに基づき、2090年までの変
化を予測している。Met.boxにより、建物運用時の実態に沿った脱炭素目標を達成する建物計
画や、気候変動による建物設備への影響を評価し、適応性の高い建物計画などの提案が可能と
なる。今後同社は気候変動などの将来変化を独自かつ中長期的に予測し、建物計画などについ
てライフサイクルで評価していく考えだ。なお、Met.boxの一部のデータは公開されている。

　Ⓒ竹中工務店

 

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