大成建設が建物3DモデルやAIによって
風騒音リスクを可視化
2024.08.01
大成建設は、建物の外壁面における強風時の風騒音発生リスクを可視化する技術「TSounds-
Wind」を開発した。TSounds-Windは、外装付属部材から生じる風騒音の風洞実験データと
建物周辺の風シミュレーションデータを連携させ、建物外壁面のどの部位でどの程度の騒音発
生リスクがあるかを3Dモデル上に色分け表示できるシステム。同システムでは、風騒音ランク
の建物3Dモデルへのマッピングや、風騒音が問題となる領域を迅速に特定しての可視化などが
可能。予測のためのコストや要求精度など設定条件に応じ、風騒音発生リスクの予測結果を数
日程度で出力する“簡易予測”と、1ヵ月程度で精緻な評価を行う“高精度予測”の選択もできる。
簡易予測メニューには、200種2万データを超える部材の風騒音データベースや、延べ80km2相
当の市街地に対する風シミュレーション画像を学習データとして構築した風況AI技術を採用。計
画初期段階での検討などに有効だという。同システムにより、外装計画の最適化などが可能だ。