前田建設工業が3Dプリンティングによる建設部材の
構築技術を開発
2024.10.22
前田建設工業は、3Dプリンティング技術を用いて、現場での運搬・組み立てが容易な積層ブ
ロックを作製し、その組み合わせにより自由な形状かつ任意の寸法で建設部材を構築する技術「WAV3D」を開発した。同技術の構造については、積層ブロックを組み合わせて連環部で接
続することで、配置の自由度が高く、形状やサイズのフレキシブル性を高めたほか、設置時の
安定性と外力に対する抵抗性を高めている。また、意匠としては、壁として用いた場合、視線
を遮りながらも、採光や換気も実現可能だ。これらによって、現場で活用しやすい構造とデザ
イン性の両立、手軽な運搬、組み立てを実現した。また、ブロック形式を採用することで、組
みばらしによるリユースも容易だという。同社は、研究拠点であるICI総合センター内の施設
に同技術を適用し、色調評価にも取り組んでいる。今後同社は、屋外での供用を通じて、耐久
性や色調の変化などの実証データを蓄積し活用領域の拡大を目指す考えだ。