大林組がCO2排出量削減効果とコストを
比較検証するシステムを開発
2024.11.19
大林組は、建物計画の初期段階でCO2排出量削減効果とコストを比較検証できるシステム
「カーボンデザイナー E-CO BUILDER」を開発した。同システムは、計画地を地図上で指定
し、仕様設定を切り替えて迅速にシミュレーションすることができるため、敷地や計画案の
情報を基に顧客とのコミュニケーションを通じて、仕様や予算などの検討を可能にするもの。
建築物の幅・奥行き・階数を指定することで、延床面積やZEB認定における基準ビルの数値な
どを算定。その後、建築仕様、設備仕様を設定すると基準ビルに対しての省エネ効果やCO2排
出量の削減効果が算出され、同時にコストの変動も算出される仕組みだ。シミュレーション結
果は、建設時と建築物運用時のCO2排出量の削減効果、建設時のコスト、運用時の年間コスト
などが表示される。同システムにより、事業計画に基づいた顧客の迅速な方針決定を支援でき
る。同社は今後開発を継続し、適用する建物用途をオフィスビル以外にも拡大する考えだ。