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3Dプリンターを活用し擁壁のフルプレキャスト化を大林組らが実現

2024.12.04

大林組は、岐阜県の新丸山ダム建設工事の仮設の工事用管理施設において、3Dプリンターを活
用し擁壁工事のフルプレキャスト化を日本ヒュームと実現した。今回、擁壁の直線部には規格
化されたプレキャスト部材、規格化されていない隅角部3ヵ所には建設用3Dプリンターを活用
したプレキャスト部材を適用し、本年7月に擁壁設置を完了した。プレキャスト工法は、特殊形
状の部分については生産性に課題があった。3Dプリンターを活用したプレキャスト部材は、専
用の鋼製型枠を製作するプレキャスト部材と比較して、型枠の製作から現場施工までにかかる
工程を約30%短縮できるという。より特殊性の高いプレキャスト部材ではさらなるコスト削減
が見込める。また、建設現場内で型枠を製作してコンクリートを打設した場合と比べて、現場
施工に係る日数を約20日から1.5日に、約90%の工期短縮が期待できるとのことだ。
同社は今後、多様な構造物への3Dプリンターの活用を進める考えだ。

 擁壁全体 (赤枠)3Dプリンターを活用したプレキャスト部材 Ⓒ大林組

 擁壁全体 (赤枠)3Dプリンターを活用したプレキャスト部材 Ⓒ大林組


 3Dプリンターを活用したプレキャスト部材の製作工程(隅角部) Ⓒ大林組

 3Dプリンターを活用したプレキャスト部材の製作工程(隅角部) Ⓒ大林組


 埋設型枠プリント状況 Ⓒ大林組

 埋設型枠プリント状況 Ⓒ大林組