Headline(ヘッドライン)

最新10行ニュース

大成建設が360度カメラとAIによる
工事進捗確認システムを本格運用

2025.01.30

大成建設は、360度カメラと画像認識AIを用いて建設現場の施工状況や資機材の所在などを自
動で図面化できる「工事進捗確認システム」を機能拡張し、建設現場での本格的な運用を開始
した。同システムは2022年に開発したもので、現場内に設置したマーカーの登録情報と、
360度カメラで取得したセンシングデータを基に現場内の位置情報を自動で取得する機能を備
えている取得した壁天井床の内装工事など16種類の工種の進捗状況と24種類の資機材の
所在を、AIが判断して自動で図面化する今回の拡張で、各種センサーなどと連動するデジタ
ル情報標準基盤と連携。重点的に状況確認したい場所や情報は定点カメラや無線タグでリアル
タイムに把握し、それ以外の資機材などは同システムで現状を確認できる。従来の専用アプリ
のインストールも不要となり、360度カメラのみで運用できる操作の簡易化を図った。同社は
これまでに30所以上の建設現場で試行による運用を実施し導入効果を確認できたという。

  実施適用を開始した同システムの概要 Ⓒ大成建設

  実施適用を開始した同システムの概要 Ⓒ大成建設


  AIの認識対象(工種、資機材) Ⓒ大成建設

  AIの認識対象(工種、資機材) Ⓒ大成建設