大林組がトヨタと共同開発した施工シミュレータで
作業員の負担軽減
2025.03.27
大林組は、トヨタ自動車未来創生センターと共同で開発した施工シミュレータ「GEN-VIR」に
“作業時の姿勢をシミュレータ上に生成する機能”と、“改良した筋疲労の分析機能”を実装。両
機能を活用し、作業員の肉体的負担軽減につながる工程や作業の改善を実現したと発表した。
GEN-VIRは、3DCGによる工事現場と作業を再現するシミュレーション技術で、綿密な作業順
序や作業員配置を検討することが可能だ。今回、新たに追加した機能では、実際の作業姿勢に
近い形でバーチャル現場内の作業員の作業姿勢を生成。その上で筋疲労を分析し、より高い精
度で筋疲労を数値化するとともに、各作業に対する筋疲労を時系列に算出する。これにより、
実際の作業時により近い筋疲労の数値算出が行える。同社は、東名リニューアル工事のモルタ
ル打設作業などにGEN-VIRを用いた結果、施工手順や人員配置、安全対策の確認に活用した
ほか、効率的かつ作業員の負担を軽減した工程改善が実現できたという。
施工シミュレーション結果(作業時間と筋疲労度) Ⓒ大林組
モルタルミキサーを使用した場合のシミュレーション(作業時間と筋疲労度) Ⓒ大林組