2025.09.30

大林組は、建物のCO2排出量予測システム「カーボンデザイナー」の機能を拡張し、建物の仕
様が未確定な計画初期段階からホールライフカーボンの算出と削減取り組み効果のシミュレー
ションを可能にした。ホールライフカーボン削減の取り組みの具体化のためには、計画初期段
階でのホールライフカーボンの把握が重要だが、既存の算定ツールでは資材の数量情報の入力
を要するなどが課題だった。今回の機能拡張で、“建物用途” “延床面積” “工事請負金額” “工期”
の4項目の情報を入力すると、同社の施工実績や算定ノウハウ、公的データによりホールライフ
カーボンを即時に予測できる。必須4項目以外の詳細情報の追加入力も対応し、検討の進捗に応
じて予測精度を高められる。また、その予測結果に加え、削減取り組みメニューと取り組み数
値を設定すれば、削減効果の自動計算やグラフ化も可能で、これらにより、同社はホールライ
フカーボン削減に向けた方針策定をより早期から支援するとしている。

　カーボンデザイナーの位置付け　Ⓒ大林組

　カーボンデザイナーの概要　Ⓒ大林組

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