
木造建築の準耐火構造提案を支援するBIM連携ツールを大林組が開発
2025.10.30
大林組は、火災時倒壊防止性能検証法および避難時倒壊防止性能検証法に基づく木構造の燃え
しろ深さ計算をBIMと連携して行うツール「SynchroMOK」を開発した。
同社は、自社のBIM業務標準に基づいたBIMワンモデルの一貫利用を推進しており、同ツール
をBIMワンモデルと連携することで、中規模建築物の木造化実現性評価を円滑に行うのが狙い。
同ツールはBIMモデルと連携し、構造データを自動抽出することで、燃えしろ深さの計算を効
率化できる。歩行距離や歩行速度などの基本的な避難情報を入力するだけで、必要な構造情報
をBIMから自動取得し燃えしろ深さを短時間で算出する仕組みだ。同社によると例えば、5階
建て、延べ面積2,500m2の建物の場合、従来は4時間弱を要していた計算が同ツールにより
30分程度で計算が完了するため、80%以上の省力化が可能だとしている。大林組は、建て替え
需要の高まる中規模建築物に対し、純木造化の提案の推進などを行っていく考えだ。

SynchroMOK概要 Ⓒ大林組
























