新菱冷熱工業が3Dレーザースキャナの
計測支援技術を開発
2017.12.13
新菱冷熱工業は、計測目的に応じユーザーが重要な部分を指定するだけで、3Dレーザース
キャナの配置場所を自動で計画する技術を、北海道大学の金井理教授と共同で開発した。
既存の建物や配管設備、機器類などの形状を点群データ化する3Dレーザースキャナ。従来、
機器の裏側などレーザーが直接照射されない部分は計測できないため、複数個所へスキャナ
を設置して計測するが、計測漏れを防ぐために計測箇所数が冗長となり、計測データが膨大
となる傾向があった。同技術により、計測対象の工事上の重要度に応じた精度のデータを効
率的に取得することが可能となった。同技術を200m2程度の熱源機械室の機器入れ替え工事
に適用した場合、従来作業より短い1時間程度の計算時間で、精度の高い計画を誰もが簡単
に作成できるという。今後同社は、改修工事において同技術を全面的に活用することで、施
工品質の向上と業務効率化による工期短縮を実現する考えだ。