大成建設がBIMとクラウドを活用した
配筋検査システムを開発
2018.06.04
大成建設は、設計部門が工事監理を的確かつ迅速に行うため、BIMデータで作成した図面を蓄
積したクラウドを活用し、現場で配筋検査を行うシステム「T-BIM Inspection」を開発した。
同システムは、BIMデータを元に作成された関連図面や、部位毎にリスト化された検査項目な
どのデータを随時クラウド環境で保管・蓄積。現場内の検査場所で使用者がタブレットで検査
対象部位をタップすると、保管・蓄積されたデータから検査箇所に応じた正確な断面リストや
検査項目が表示される。もし配筋などに誤りがあれば、素早く問題箇所を抽出する。また、指
摘事項などをタブレットに入力すると検査箇所や内容などがクラウドを介して記録されるため、
迅速な報告書作成が可能。そのほか、作業通知や作業履歴などの一元管理もでき、従来より検
査から是正処置完了に要する時間を約15%短縮できたという。今後同社は、同システムで配筋
検査だけでなく、より客観性の高い検査・確認業務の標準化を進めていく方針だ。