長谷工がBIMを用いたコンクリート数量の
自動算出システムを開発
2022.08.02
長谷工コーポレーションは、長谷工版BIM上に作成された設計データとオートデスクのビジュ
アルプログラミングツールDynamoを連携し、指定した範囲のコンクリート数量を自動算出す
るシステムを開発した。これまでコンクリート数量の算出は施工図に記載されているフロア別・
部位別の数量をもとに、工事の進捗状況に応じて都度手作業で行っていた。同システムは、BIM
に予め登録されているコンクリート数量を利用し範囲を指定するだけで数量の自動算出が可能。
特に建物の基礎など算出が複雑な箇所は、積算業務全体の作業時間を75%削減できたという。
また、内装工事では仕上げ材を綺麗に納めるため、柱や壁、梁、床などを大きめに施工する
"フカシ"の要素を予めシステムに設定することで、実際の施工で使用したコンクリート数量と
の誤差を1%未満に維持できている。今回のシステム化でヒューマンエラーの減少やコンクリー
ト廃棄量の削減にも貢献。同社は、今後も建設現場における生産性向上を推進する考えだ。