2023.02.21

大林組とSkyDriveは共同で、人口集中地区となる橋梁建設現場で国内初の重量物運搬用ドロー
ンの自動自律飛行による資材運搬の試験運用を開始した。
両社は、2019年から高速道路建設現場などで実証試験を行っていた。今回の試験運用ではこれ
までの試験で得られた知見を元に、適切な経路を選定し機体と運用方法の両面から安全性を高め
たことにより、ドローンを橋梁現場で活用するための運航体制の確立と安全性確保に成功した。
今回使用したドローンは、SkyDriveが開発した自動自律飛行が可能な「SkyLift」で、現場内の
広場から飛行し、高度30ｍに最大20kgの資材の運搬が可能だ。ドローンから吊り降ろした吊荷
が接地することでフックが自動で外れるホイスト機構により、無着陸で荷下ろしを行うことがで
きる。大林組は、今後も試験運用を重ね、建設現場に適した重量物運搬用ドローンの開発および
効果的な活用方法を検討し、建設現場における自動化を進めるとしている。

　飛行経路　Ⓒ大林組

　ホイストによる荷下ろし　Ⓒ大林組

　重量物運搬用ドローン「SkyLift」　Ⓒ大林組

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