前田建設がBIMとLCAツールの連携自動化で
環境負荷を短時間で評価
2024.07.09
前田建設工業は、BIMとLCA(Life Cycle Assessment)ツールの連携の自動化により、建築物の
ライフサイクルを通じた環境負荷を短時間で評価できるLCA評価支援システム「CO2-Scope」
を開発した。CO2-Scopeは効率的かつ短期間でのLCA評価や、建物の新築・解体時などに発生
するCO2(エンボディドカーボン)の早期の可視化を可能にするもの。従来、評価と可視化は部
材を拾い各種情報をツールに入力するにあたり、部材毎のCO2排出原単位や部材数量などのさ
まざまな情報の入力に多くの時間や労力を要していた。同システムは、BIMデータから部材数
量など、LCA評価が可能なクラウド型ツールに必要なデータを自動抽出し、抽出した部材はCO2
排出原単位と自動的に紐づけおよび単位変換できる。このため、1ヵ月程度掛かっていたデータ
作成から算出までの作業をBIMデータの活用により最短で1日程度まで短縮が可能という。同社
はLCA評価の短期化で効率的な削減提案や設計変更時の迅速な環境評価に繋がるとしている。