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鹿島らがAIで建物のライフサイクル全体の
CO2排出量を正確に算定

2024.09.02

鹿島は、AIを活用して建物のライフサイクル全体のCO2排出量を正確に算定するシステム
「Carbon Foot Scope」をゴーレムと共同開発した。同システムは建築部材だけでなく、従来
は算定が難しかった電気・衛生・空調・昇降といった構成部材が数万点にもおよぶ各種設備機
器のCO2排出量も正確に算定できるもの。工事見積内訳書などの既存データを取り込むことで、
建物を構成する建築部材や設備機器の一つ一つをAIが自動で分類し、所定のCO2排出原単位と
紐付けて算定される仕組みだ。AIの機械学習には、鹿島グループが長年の建物ライフサイクル
評価で培ってきたノウハウやデータを活用している。同システムを用いることで、より具体的
なCO2排出量削減プランの検討が可能となる。さらに、複数パターンを短時間でケーススタ
ディし、顧客にとって合理的で経済的なプランを複数提案することができるという。中規模物
件に適用した例では、従来の人手による算定に比べて算定時間を約8割削減できたとのことだ。

 「Carbon Foot Scope」の概要 Ⓒ鹿島

 「Carbon Foot Scope」の概要 Ⓒ鹿島


 「Carbon Foot Scope」を活用したCO2排出量の算定イメージ Ⓒ鹿島

 「Carbon Foot Scope」を活用したCO2排出量の算定イメージ Ⓒ鹿島