竹中工務店が樹木配置を最適化するシミュレーション技術を開発
2025.01.27
竹中工務店は、樹木の種類や配置の最適化することにより、敷地内の緑地に良好な暑熱や風環
境などを効率的にデザインするシミュレーション技術「Optree」を開発した。同技術は、環
境シミュレーションと最適化技術を組み合わせることで、敷地形状やコストなどのさまざまな
制約条件のもと、環境性能の優れた樹木配置などを効率的に見つけ出すことができる技術だ。
初期モデルとなる樹木配置3Dモデルを生成し配置したあと、コンピュータで温熱・風・景観
などへの効果を計算。結果が良好な樹木配置のパターンをもとに、”最適化アルゴリズム”を用
いて効率的に改良する仕組みだ。このプロセスを繰り返すことで、環境性能が最適な樹木配置
を効率的に抽出する。同社は、Optreeを朝日生命国立社宅計画「あさひの杜国立」に初適用
し、1,000本を超える樹木の配置パターンを約500ケース検討した結果、樹木配置の膨大な組
み合わせの中から最適解を10日間で導き出すことができたという。