長谷工がAIを活用し建設現場における施工管理者の危険予測を支援
2025.09.16
長谷工コーポレーションは、生成AI技術を活用することで施工管理者の危険予測を支援するシ
ステム「Kizuki AI」をオープンソースのAI開発プラットフォーム“Dify”上で開発し、活用を開
始した。同システムは、建設現場における、安全対策に関する知識の平準化と効率的な対応を
実現するもの。施工管理者がパソコンやスマートフォンを使い、システムの入力画面に工種、
作業内容、天候、気温を入力し、作業現場の写真をアップロードすると、生成AIが、熱中症や
足場の不安定性など、想定されるリスクと対策を具体的に提示する仕組みだ。建設現場の各施
工管理者に対して災害に結び付く潜在的な危険への気づきを与えられる。さらに、若手の施工
管理者と同システムのそれぞれがリストアップしたリスクを比較したところ、若手に新たな
気付きを与える効果も確認できたという。現在は同社が首都圏で手掛けるすべての建設現
場(129カ所)に採用しており、今後は全エリアの建設現場へ順次拡大していく考えだ。
同システム活用概念図 Ⓒ長谷工コーポレーション
Ⓒ長谷工コーポレーション