三機工業がドローンによる画像から既存設備の
3Dモデル化技術を確立
2025.07.17
三機工業は、同社グループ会社のキャド・ケンドロと共同で、レーザースキャナと小型点検用
ドローンを併用した、画像データからの3Dモデリング技術を確立した。同技術は、リニュー
アル工事などにおいて、配管やダクトが輻輳している天井裏や機械室といった、3Dモデル化が
困難な狭小・閉鎖空間での既存設備をデジタル化するもの。同社は実用化検証を行い、同技術
の運用体制などを構築した。具体的には、機械室やふところのある天井内を3Dスキャナで点群
を取得後、さらに小型ドローンで動画を撮影。その動画から点群データを生成し、3Dスキャナ
の点群と合成した上で3D形状の抽出を行い、建築設備3次元CAD(Rebro)でモデリングする
データ処理の方法だという。従来の3Dスキャン手法と比べ、機械室などの天井のない空間での
完成部材数(認識できた建築部材)や、一部天井が解体された天井裏空間での完成部材数が
大幅に向上したという。将来的には同技術にAI制御による自動飛行も視野に入れる考えだ。
データ処理の流れ Ⓒ三機工業
3Dスキャナとドローンによるモデル合成(同社施設での実施例) Ⓒ三機工業
同社グループスタッフによる狭所での操作(同社施設での実施例) Ⓒ三機工業