スターツグループがビッグデータを活用した
BIM-FM PLATFORMの構想を具現化
2018.09.04
スターツコーポレーションとスターツCAMは、昨年2月に発表したBIMのビッグデータを活用
し、建物の事業計画から設計、施工、維持管理までを一気通貫でマネジメントできるサービス
「BIM-FM PLATFORM」の構想を具現化する各種ソリューションがほぼ揃ったことを受け、
そのより詳細な取り組みを発表した。
同社では、BIMを用いて「建物の情報コンビナートをつくりあげる」という発想の元、建物の
構成要素をデータ化、加工、高度に活用する「BIM-FM PLATFORM」の構築を進めており、
その取り組みとしてさまざまなソリューションを開発。
例えば、事業計画・投資判断フェーズでは、AIを用いてマーケットデータ等と連動し、建築・
事業計画を約15分で行なうAI建築事業計画サービスや、企画設計・シミュレーション・詳細設
計フェーズでは、独自開発のBIM自動積算ツール「INTEGRAL-BIM」を活用し、数千㎡の建物
なら通常20人工程度を要していた作業が0.5人工に削減できる「建築見積の自動化」を実現。
施工計画フェーズでは3D施工計画による安全性の向上、3Dスキャン鉄筋検査による検査人員
の削減などを実施している。既存建物のBIM化による、「FM活用コンサルティング」も行なっ
ている。また、BIMによる建築確認申請にも日本ERIなどと取り組み、8月31日に1号建築物(特
殊建築物・共同住宅)である約1,000㎡の6階建てマンションの建築確認済証を取得している。
今後の建築確認申請についてもBIMデータで行っていくという。
さらにBIM-EC(Eコマース)構想として、BIMデータから受発注を行なうE-Commerceとの連携
検討も開始。設計・見積・受発注の同時進行によるスピーディーな取引の実現を目指すととも
に、ECを導入して建設業界の商習慣にも変化を与えていきたい考えだ。
「建物のデータは、無限の資源になる」をコンセプトに、BIM-FM PLATFORMにBIMデータを
用いたソリューションを充実させていくとともに、さまざまな企業とオープンイノベーション
で開発に取り組んでいくとしている。